----たとえばPPTQに参加して----

貴方はモダンのPPTQに呪禁オーラを使って参加しています。

または感染、リビングエンドでも構いません。というか何でもいいです。



Match1が始まり、先手と後手が決まり、お互いにデッキをシャッフルしている最中に事は起こります。



対戦相手がシャッフル中のこちらのデッキを崩し、複数枚のカードが捲れてしまいました。



呪禁オーラの場合は天上の鎧や族霊鎧、呪禁持ち生物、夜明けの宝冠、またはコーの精霊の踊り手のいずれか1枚以上が捲れ、デッキタイプがバレてしまいました。



同様に感染は感染持ち生物、各種パンプスペルが捲れ、リビングエンドは各種サイクリング生物、3マナの続唱、死せる生のいずれかが捲れてしまい、デッキタイプがバレてしまいました。



即座にお互いジャッジを呼び、崩れた事実とカードを見た事実確認が行われ、対戦相手に警告が出ました。



ゲームが始まります。先手の対戦相手は2度のマリガンをしました。



そして先手の2T目、呪禁オーラ、感染に対してキラーカードの呪文滑りを、リビングエンドには対処を迫る漁る軟泥がプレイされました。



結局、この1ゲーム目を落とした結果、2ゲーム目を取り返しましたが、後手で迎えた3ゲーム目を落としてしまい、続いて5回戦まで粘るも2敗をしてしまい、TOP8の目は無くなってしまいました。



----当然のことながら----

ゲーム前に相手のデッキを知ることはゲーム内容に大きな変化を与えます。



相手のデッキを知っていて「普通ならキープなんだけど、相手が○○だからマリガン……」というのは誰もが経験したことがあると思います。



除去の使いどころ、ハンデスを撃つタイミング、展開の仕方、全てが変わってきます。



正直な話、別のゲームになってしまうと言っても過言ではありません。



上で例に出したように、ゲーム前に崩した対戦相手のデッキの情報を元に戦略的マリガン(かもしれない)を行い、勝利することもあるかもしれません。

それが戦略的マリガンなのかどうかを判断する手段を、私たちは持っていません。



----複数名のジャッジに聞きました!----

●ジャッジからの回答

・その場では警告しか出せない。

・複数回、同様の理由で警告が出続ければゲームロス、マッチロスに成り得る。



○デッキを崩す行為はヒューマンエラー

誰だって人間、注意をしていてもデッキを崩すことは十分に有り得ます。僕もフライデーで相手のデッキを崩してしまったことは何度かあるし、一度GPTのSE1で崩してしまった時は、ただもう謝ることしか出来ずに「ゲームロスだ…」と思いました。裁定は全て「警告」でした。



善人アピールに聞こえると思いますが、少しでもフェアにしようと「相手のデッキを見なかった」前提でマリガンか否かの判断を行いました。それでもゲームには必ず影響があったと思います。対戦相手は本当に嫌な思いをしたと思います。



○マリガンは本人の意思

土地に関するマリガン、その他戦略的マリガン(生物がいない、コンボパーツがない、対戦相手のデッキをを知っていて、それに対抗する手段が無い)色々なマリガンがありますが、人によって判断基準はそれぞれ、極端にマリガンを嫌う人もいれば厳しい基準を持っている人もいます。



同じデッキの同じ手札を渡されても、キープする人、マリガンする人がいます。



デッキを崩された後にジャッジに「対戦相手のマリガンを確認してください」と言っても、断られます。本来知ってはいけない「対戦相手のデッキ」という情報を知った上であろうと、人のマリガン基準を咎めることは出来ないからです。



マリガン基準は人それぞれ、例えミシュラン含めた3枚の土地と稲妻、タルモゴイフ、ボブ、終止でもマリガンをする人もいればキープする人もいます。



そして、その手札は呪禁オーラやリビングエンド相手ではキープでは無いと判断するかどうか、十分に悩む余地があります。



だけどデッキにキラーカードがあるなら? 1枚でゲームに勝ちうるカードが入っていたら? ハンデス1枚、呪文滑り1枚、墓地対策1枚、それでゲームは決まるかもしれません。マリガンをする価値は上がります。



ゲームの結果が変わる可能性は多いにあります。



○競技レベルなのに「ヒューマンエラーだから」で片付けていいの?

競技レベルのイベント(特にPPTQ)に負けたくて参加している人は、おそらく居ないと思います。



休日を1日使って、少し遠くまでお金をかけて参加しに行く人もいるでしょう。参加費だって2000~2500円、10回参加すれば1タルモです。



そうして参加した競技イベントでデッキを崩されて、それでも相手には警告しか出なくて、負けてしまったら、誰だって悔しいと思います。



でも崩されたことが負けの直接的な理由とは言い切ることが出来ません。でも心の中には必ず「崩されてなければ…」と思う気持ちが残ってしまいます。崩して勝った方も、後で名指しでグチグチ言われるかもしれません。


お互いにしこりが残るくらいなら、競技レベルのデッキ崩しは「ゲームロス」が一番しっくり来るのではないでしょうか。手が滑っただったり、緊張して崩してしまったり、十分に起こり得ることの割にはかなり厳しい裁定だと思います。が、お互いに競技イベントとしていう認識の上で普段より高い金を払って「勝つため」に来ている以上、お互いに遺恨が残らないのは「ゲームロス」だと僕は思います。



こういうことを言うと「わざとトリプルスリーブや滑りやすいスリーブを使ってゲームロスを狙いに行く人間が出てくる」や「ただ崩しただけでゲームロスは厳しい」と思う人も出てくると思います。



逆に1本目を絶対に取りたい対話拒否デッキ大好きな人は「ゲームロスでもいいんじゃない?」と思うかもしれません。



皆さんは競技イベントでの対戦相手のデッキ崩しに対してどのような考えを持っていますか?



「警告」では軽い、「ゲームロス」では重い、他のジャッジがある、やられ損、などなど様々な意見を募集しています。




かしこ

コメント

seagal
2015年7月7日18:51

初めまして。とても共感出来る日記でしたので、コメント&リンクさせて頂きます。

私の身内では、普段なあなあでやっている部分もあって、FNMと競技レベルでの差を意識しない人間がいます。
是非この日記の内容を読ませてやりたいと思います。

私の意見ですが……私も経験があり、相手に申し訳ないな…と思って謝罪はするものの、取り返しが付く事ではありません。

自分が崩した、もしくは捲ってしまった時を考えると、「ゲームロス」にして欲しいと思っています。

先日私もPPTQに参加して来ましたが、久しぶりの参加で常に意識していた内容でしたので、思わずコメントさせて頂きました

VM
2015年7月7日22:38

難しい問題ですよね。
競技レベルのイベントが本当に競技なのか…GP初日も競技ですからね。
ルール適用度プロであればゲームロスでいいかなぁと思いますけど、現状の競技レベルイベントでゲームロスは個人的にちょっと難しいような気がします。日記の内容にはすごく共感できるんですが。

風門
2015年7月8日9:59

デッキを崩さないようにすることは対戦相手のデッキを丁寧に扱うことにもつながるわけで、一考の余地はあると思いますが、
対戦相手のデッキを知っている状況はデッキ登録時にカードを広げているのを見た。とか、試合やフリープレイを観戦していた。といった場合にも発生します。
ルッキングによって得た情報によるプレイング等の変化を問題視しての懲罰引き上げは、これらの行動にもペナルティを課すことになりかねないのではないでしょうか?
そしてそれは、現実的ではないと思います。
ただ、ルッキングをしてしまった側が自発的に投了する分には構わないと思います。

リンゴス
2015年7月8日23:32

・seagal
読ませるとかそんな高尚なもんじゃないから意見をくれるだけで嬉しいっすわ
ジャッジから「ゲームロス」の宣言をしてもらいたいけど、勝ちに来てる以上、自分から投了は言いたくないですなぁ、おれも聖人君子ではないし。今のところ、崩され損だし崩し得だと思ってしまう。

・VM氏
GPはお祭り的な側面もあるし、PPTQとかと分けてほしいよね(紙おたく)
共感とかはいいからテメェの意見が欲しいんじゃ! なんでもくれ!

・風門氏
スカウティングとデッキ崩しは、ペナルティに成り得る行為をしたかしていないかという意味で全く違うと思うんですけど

>ただ、ルッキングをしてしまった側が自発的に投了する分には構わないと思います。
そんなん当人の自由だから当たり前やろ

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